甲武信ヶ岳 奥秩父縦走路ルート -予定外の雪山登山ー
こんにちは
今回は先週寝坊して行けなかった山の内、甲武信ヶ岳に行きます。
ルートは西沢渓谷から徳ちゃん新道で甲武信ヶ岳山頂へ向かい、復路は
奥秩父主脈縦走路を通り破風山、雁坂嶺、雁坂峠を経由して道の駅みとみ。
歩行距離は20キロほどです。
仕事を9時に終えて夕食を取り、そのまま秩父から雁坂トンネルを抜け、
道の駅みとみに3時到着、そのまま仮眠を取り今回は6時に起床できました。
この季節だとまだ真っ暗なので少し明るくなった6時半に出発。
徳ちゃん新道入り口までは30分ほど平坦な渓谷道を通りウォーミングアップ。
徳ちゃん新道から登山道に入り、少し登ったところから尾根伝いの林道に。
天気が良く、気温が高いため時々開ける眺望を満喫しながら登っていきます。
まるで秋山登山ですが、後にして思えばここまでで油断しきってました。
徳ちゃん新道の中間ほどからうっすら雪が、、、
そしてすこしずつ増えていきます。
近丸新道との合流以降は一気に雪が増加。
新しい踏み跡があるので甲武信ヶ岳までは問題なさそうですが、冬の装備を何も
持ってきていないので奥秩父主脈縦走路に入ってからが不安。
ただ振り返ると、はっきり見える富士山と好天に背中を押され進んでいきます。
途中眺望が大きく開ける岩場がありここからの富士山が素晴らしいの一言。
ただ良かったのはここまで。
徐々に天候は悪くなり、風が強く気温が下がっていきます。
木賊山から甲武信ヶ岳を望む
雪も深くなり、すれ違いの登山者の方が言うには山頂はマイナス9度との事。
寒さに耐えかね休憩を取らず山頂を目指します。
ようやく着いた山頂。
半端じゃなく寒いです。持ってきたおにぎりと水は完全に凍りました。
甲武信小屋からピストンで戻るか悩みましたが途中ですれ違った方も
雁坂峠周りで下山することを聞き、予定どおり進むことを決意しました。
ただ後々この判断をかなり後悔することに。
雪深い木賊山の登り返しを避け、甲武信小屋から巻道で破風山方面へ行くのですが
膝までの雪道で踏み跡は無し。
かなり体力と精神力を消耗し奥秩父主脈縦走路に出たところで先ほどの方と
思しき踏み跡が現れ、ほっとするもつかの間。
破風山避難小屋に出るころには雪と寒さ、更に山頂付近で凍った水は飲むことが
できずCPを大幅に上回る時間がかかってしまいました。
この後の破風山の登り返しで体力はからっぽに。
そして破風山から東破風山に向かう途中で日が沈み、
久しぶりにライトを点灯する事になります。
ここでいつもどおり、こんなにつらいなら登山なんてもうしないと誓うのでした。
まぁどうせすぐにまた登りたくなるのですが、、、
この後は一目散に東破風山、雁坂嶺と2つの登り返しをこなし一路下山します。
雁坂峠から下り林道に入ると何回か沢を渡るのですが、渡河点を見落としがち
なので特に夜間は注意を。
ようやく出発点の道の駅みとみ着いたころには20時でした。
全所要時間は13時間30分。総歩行時間も休みなしのやめほぼ同じ。
この時期の登山は天気が良く、気温が高くても最低限の冬山装備(防寒着含む)が
必要だと思い知らされ帰宅しました。
全体的には今回のルートは眺望も良く天候がよければ奥秩父主脈縦走路は相当
気持ち良い縦走路だと思います。次は春になったらまた来たいと思います。